青森県立美術館設計競技案 上位68選
雲のように大地とかかわり、
森のように人々を包み、
生物(いきもの)のように成り立つ




▼CONCEPT
「雲」
建物は回復された縄文の大地の上に浮かぶように配置される。スポ−ツ施設のために造成された地形は元通りのゆるやかな起伏のある地形に戻され、こうして回復された縄文の地形の上に柔らかくかかわることでテ−マである自然との共生をめざす.
外壁を包む曲線は光を柔らかく反射し、周囲の森影を映し込んでさまざまに表情を変える。ここでは建物はその存在や様式を強く主張しようとするのではなく、あくまでも周囲の環境を取込んで初めて成立するものとしてとらえている。すなわち、環境とのかかわりを第一義的に考えて建物の構成要素を決定してゆこうとするものであり、既成のプログラムを超えて成立つ建物の在り方を「雲」として提案するものである。

「森」
そして林立する柱とそれによって空中に支えられた創作、展示ゾーンの在り方と建物全体の持つ有機的な関係性そのものを「森」として表現する.森は単なる樹木の群生ではない.そこに棲む生物(いきもの)たちをも含めた一つの生態系全体を表すことばである.これは周辺環境を含めた縄文の森に対する畏怖と憧憬でもある.人は森の中で樹々を見上げ、森に包まれるように美術館全体とかかわる。建物の背景となる自然の森は隣接する遺跡ゾ−ンの森、及び敷地東側の森と一体となって奥深い「文化の森」を形成する.

「生物(いきもの)」
建物は季節の変化や日々の状況変化に対して、それ自体で調節機能を持って対応し、営みを続けるものとして、いのちのある「生物(いきもの)」としてとらえられる.
建物を支える骨格がそのまま利用されて、生物に気が巡り、血が通うように建物全体に命が吹き込まれてゆく.同時に建物全体(身体全体)には保温、蓄熱、雪冷房など自然のエネルギーをできるだけ機械設備に頼らずに利用する工夫がなされる.そして外壁は部位にあわせてさまざまな表情を持つ「皮膚呼吸できる」膜としての機能を持つ.
















▼Outline
敷地住所 青森県総合芸術パーク敷地内
敷地面積
建築面積
延床面積 約14,000平方メートル

審査委員 審査委員長   伊東 豊雄  建築家
     副審査委員長  池原 義郎  建築家
     審査員     岡田 新一  パークコーディネーター/建築家
             半澤 重信  美術館建設検討委員会委員/建築家
             藤森 照信  東京大学教授/建築史家/建築家
             吉田 豊   弘前大学学長
             佐藤 正昭  青森県教育委員会委員長
             奈良 豊規  青森県土木部長
             黒岩 恭介  青森県教育長美術館整備推進監・美術館長予定者
主催者  青森県

種類   公募による国際競技
提出件数 393件
1次審査 2000年1月24日〜25日
2次審査 2002年2月14日
 
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