やさしさのまち「桜の郷」住宅設計コンペ
中庭に面したアルコーブにはベンチが設けられ周囲自然と融合してより豊かな生活感が生まれ
南面のブリ−ズ・ソレ−ユは夏の日差しや強い西日を防ぐと同時に各住戸のプライバシ−を守ります。

空のリビングと大地のリビング(2タイプの住戸)は『空中である利点を活かし、開放的な空間』と『地熱効果で夏涼しく、冬温かな空間であり、草花を身近に感じる』親水的な空間です。



▼CONCEPT
〈中庭一コモンスペースへ〉
コモンスペースに開放された中庭を住居の一部としてとりこむことで社会に対して開かれつつ明快な領域をもつ住まいです.家の各室は中庭に開放され、そしてコモンスペース(社会)へと広がっていきます.外部からの視線は直接各室に届くことはなく、中庭がその緩衝ゾーンとなっています.そして家族は、お互いに適度な距離を置きつつお互いの生活を感じ取ることができます.木陰でのティータイム、バーベキューパーティなどの場でもあり、スロープが設けられて人々が気軽に立寄りやすい「縁側」でもあります.
シンボルとなる樹は夏の直射をふせいで快適な木陰をつくり、冬には葉を落として暖かな日差しを届けます.これによりコモンスペースの緑もひとまわり大きく豊かになり、小鳥や虫の集まる自然な場となるでしょう.

〈一体となった全体構成〉
建物は一体となった屋根でおおわれ、中庭からはその屋根でおおらかに切り取られた空を見上げることができます.視界を邪魔されない空はこの家だけのものとなり、中庭は他にはない独自の場となってまとまりを強めます.そして建物内部はその屋根にあわせて全体が大きく連続しており、おおらかでダイナミックな空間となっています.

〈空調・換気・風通し・省エネ〉
各室は中庭への大きな開口とその反対側の開口を同時に備え、風通しのよい構成となっています.内部空間の上にたまる熱気はダクトでベタ基礎の上の床下に導かれ、ゆるやかな空気の循環が吹抜け空間全体を無駄なく暖めます.建物全体は外断熱工法とし、省エネに配慮しています.

〈構造と将来対応〉
建物は基本的に2間(3.6m)の巾で構成されています.これにより構造材は外壁面に吸収され、大きな梁などの構造材が不要となり、同時に将来の間仕切の変更を可能にしています.

〈バリアフリー〉
車椅子でも支障なく暮らせるように内外の通路巾は広めに設定し、各所にベンチや手摺を設けてゆったりとしたすぺーすを確保しています.また、各室を引戸で仕切ることで使いやすく、開け放しでも美しい室内となるよう配慮しています.


▼Outline
敷  地:茨城県「桜の郷みなみ台」住宅地内の7画地(225.08平米)
建築面積:110.38平米
延床面積:144.20平米
主  催:茨城県保健福祉部高齢福祉課 桜の郷整備推進室
種  類:公開コンペ(登録393点,応募199点)
提出期間:2003年12月22日〜2004年2月27日
 
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