山田市立下山田小学校建築設計競技応募案



▼CONCEPT
コミュニティスクール ー まちと学校の複合
現代社会では公立の小中学校は、コミュニティーの中にあって特殊な役割を与えられている。人々が何かにつけて集まる場所(選挙、防災訓練など)でありながら、学校そのものの本来の活動は、別時間帯の別世界のことのように展開している。

学校はまちの一画に塀に囲まれてあるのではなく、まちを構成するひとつの要素として、住民とより強く結び付いて存在するべきである。 まちづくりとは上から与えることではなく、人々が自主的につくりあげてゆくのが本来の姿であろう。

そして子供たちもまた、まちをつくる人々の一人一人である。子供たちは学校の枠にとどまらず、どんどん外に出て実社会にふれる方が良いであろうし、同じ敷地内に共存するコミュニティプラザに自由に出入りすることで日常の生活の中でまちとつながり、老人たちの知恵を学ぶこともできる。

 まちの人々にとっても、折りにふれて子供たちの日常に接することで一体感が強まり、活性化へつながることが期待される。
社会性を持った個の創出ー段階的な場の構成
子供たちは学校で、友と出会い、教師や家族以外の大人たちとぶつかりながら自己を確立してゆく。他者と自分との距離を認識することで自己をみつめ、さまざまな知識を吸収しながら社会の仕組みや秩序を理解してゆく。

従ってそこでは出会いに応じた段階的な場の構成が重要となる。自分たちの場(クラス)を原点とし、オープンスペース→ホームベース→スクールコリドール→コミュニティプラザ→社会へと連続する場の構成がこの提案の軸である。
 
環境との共生 - まちと自然への対峙
敷地はまちと自然の両方に対面したかたちで、まちの西端に位置している。そこで、西側の自然と接して子供たちのベースとなる領域を設定し、まちに対してはそれを受けとめ、そして透過させるピロティというかたちでコミュニティプラザを配している。

また、子供たちの領域は現在の学校の持っている良さを継承、発展させることを意図して接地性を重視したフィンガープランを提案する。

そして施設全体を、周囲の山々と古来からのあたたかさを伝えるものとして、コンクリートに木造の切妻屋根の連続というかたちで表現した。
















▼Outline
敷地住所 福岡県山田市
敷地面積 22,778平方メートル
建築面積
延床面積

審査委員 香山壽夫、菊池成明、工藤卓、田中淳、松岡浩
主催者  福岡県山田市 

種類   公開設計競技
提出件数 146件
提出期間 1997年2月10日〜2月14日
1次審査 1997年2月22日
最終審査 1997年2月23日
 
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